なぜPPCアフィリエイトで稼げないのか?その7つの理由と対処法
山崎
「10チャレファクトリー」工場長。低単価で広告を回せるキーワードを探し、競争せずに高利益を得る方法を日々追求しています。
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「PPCアフィリエイトはもう稼げない!」
2019年4月のYahoo!リスティングの規約変更により、多くのPPCアフィリエイターがPPCアフィリエイトから撤退していきました。
その一方で、今(2020年3月現在)でも問題なく稼ぎ続けている人がいるということも事実です。
ぼく自身もそうですが、ぼくが運営している関連キーワードPPCアフィリエイトのコミュニティ、「10チャレファクトリー」のメンバーさんの中には、月100万円越えを達成された方が何人かいらっしゃいます。月5万円ぐらいならばゴロゴロいます。
PPCアフィリエイトは稼げなくなったどころか、むしろ稼ぎやすくなったぐらいじゃないか?と感じています。
かつてのPPCアフィリエイターがFacebook広告などのAD広告などに流れていってくれたおかげで、ライバルが少なくなったんだと思います。
もちろん、ぼくが稼いでいる方法や10チャレファクトリーで教えている方法は、商標リスティング違反の手法ではありません。個人的にそのようなグレー(というかブラック)な手法は推奨していません。
真っ当な関連キーワードによる手法をおこなっていますし、それで稼げています。
もしあなたが関連キーワードに取り組んでいるのに稼げていないのだとしたら、何らかの問題があるということです。
やり方がまずいのか、考え方がまずいのか、作業時間が少ないのか。
色々な角度から問題を炙り出すことができると思いますが、ここでは過去のぼく自身の体験や10チャレファクトリーのメンバーさんの状況を振り返りながら、思いつく限りの「PPCアフィリエイトで稼げない理由」を書いていこうと思います。
もくじ
「PPCアフィリエイトで稼げない」の前提として
本題に入る前に、そもそも「PPCアフィリエイトで稼げない」とはどういう状態なのか?ということを予め定義しておきたいと思います。
「稼げない」の2つの定義
本記事で言うところの「稼げない」とは、以下の2つの状況を指します。
- 成果が出ていない
- 成果は出ているが、利益が出ていない
それぞれの状態ごとに別の理由と対処法がありますので、分けて説明していきます。
また、成果というのは「確定」ではなく「発生」を指すものとします。
アフィリエイターとしての作業が正しいかどうかを判断するためには「発生」を起点として考えるべきです。「確定」というのは、広告主やASP側の事情などに左右されるものなので。
もちろん、「利益を出す」という点においては「確定」にこだわる必要はありますが、後述するように「確定されないASPや商品を選んでいる」ということも改善できるポイントの一つになります。
広告の審査が通っている前提
また、「広告の審査が通っている状況」を前提として話を進めていきます。コンテンツ不足、ポリシー違反などで審査が通らないという状況についてはここでは触れません。
Google広告の審査が通り、検索結果によって広告が表示される機会を得た上での「稼げない理由」について書いていきます。
それでは本題に入っていきます。まずは「成果が出ていない」という状況においての理由から書いていきます。
1.「キーワード」と「広告文」と「LP」がマッチしていない
PPCアフィリエイトで成果が出ない理由は様々ありますが、すべてにおいて言えることは
「キーワード」と「広告文」と「LP」がマッチしていない
これです。これから述べる、すべての「PPCアフィリエイトで稼げない原因」はここに帰結します。
裏を返せば、これがキチンとできていればモノは売れるということです(利益が出るかどうかはまた別の話)。
PPCアフィリエイトだけでなく、他のアフィリエイトやビジネス全般において言えることだと思いますが、「誰に」「何を」の流れを作ることが重要です。
「キーワード」「広告文」「LP」それぞれ単体の良し悪しがどうこうよりも、そこに「一貫性があるかどうか」が非常に重要です。
キーワード選定に問題がある
PPCアフィリエイトにおいて「誰を連れてくるか」は、入札キーワードでコントロールすることができます。
ふさわしい人を連れて来るためには、ふさわしいキーワードを入札する必要があります。ここを誤るといくらLPが良くても台無しです。
- ふさわしい人が誰か特定できていない
- ふさわしい人が検索するキーワードを見つけられていない
- 検索意図の読み方が甘い
色々な可能性がありますが、いずれにしても集客手段としてキーワード選定がうまくできていないということには変わりありません。
キーワードはターゲットの「成約までの距離」とセットで考えないといけません。キーワードだけを見ている人が多いように思います。
広告文に問題がある
広告をクリックしてほしいがために、煽るような過激な文言やLPに書いていない内容の広告を作成する人は多いと思います。その結果、どうなるでしょうか?
たしかにクリック率は上がるかも知れませんが、検索ユーザーにとっては「ページのどこにもそんなこと書いてないじゃないか!」となって離脱されます。
せっかく購入の意図がある人を連れて来れたとしても、流れが分断されてしまうとアフィリリンクをクリックされるわけがありません。
あくまでも、広告というのは「キーワード」と「LP」の間にかける橋です。ここを理解するとどのような広告を書くべきかは自然と見えてきます。
LPに問題がある
ここで言うLP(ランディングページ)とは、ぼくたちが作成するページのことです。広告をクリックした先のページですね。
ユーザーの検索意図に答えるような内容になっているかどうかが重要です。キーワードから成約までの距離を測り、的確な情報の内容やボリュームを考える必要があります。
成約までの距離を読み誤ると、以下の記事で紹介しているような罠に陥ってしまいます。
2.案件選定に問題がある
「どんなLPを作成するか」も重要ですが、そもそもその案件自体に問題がないかも考えないといけません。
売れない案件を選んでいる
アフィリエイト界隈でよく言われている鉄則は「売れている案件を選ぶ」ということです。売れないモノはいくら頑張っても売れないということです。
ですが個人的にはこの考え方と少し違っていて、「訴求しやすい案件」であることを最優先しています。
- 流れを作りやすいか?
- コンテンツを書きやすいか?
- ターゲットを明確に想定できるか?
このあたりを重視しています。ASPの売り上げランキングなどに掲載されていない商品でも、流れさえ作ることができれば成約させることは可能です。
ぼくはむしろ「売れている案件」をアフィリ案件として扱うのではなく、別の方法で利用することによって成果をあげることのほうが多いです。
この方法はここでは言えません・・・(ぼくが運営している10チャレファクトリーでは紹介していて、この方法で実際に成果を出されているメンバーさんも多数おられます)。
案件の公式サイトに問題がある
一見良さげな案件に見えても、公式サイトに問題がある場合があります。
- 申し込みフォームが複雑
- デザインが古すぎる
- スマホ対応していない
- 電話で申し込みされている
- キャンペーンが終わっている
- 高額すぎる
こちらが頑張っていくら良い流れのLPを作れたとしても、その飛び先である公式サイトがこのような状態だと成約されません。
案件選定をする前に、公式サイトを見て判断する必要があります。
Amazonや楽天市場に流れている
その商品がAmazonや楽天市場で取り扱われている場合、そっちで買われている可能性があります。
公式サイトで買ったほうが安いとか、返金保証などの特典があればその内容をしっかりと伝えることで引き止めることができます。
ですが公式サイトで購入しても大してお得感がない場合は、どうしてもAmazonや楽天市場で買われてしまいます。1クリックで決済できるお手軽さがありますからね。
ぼくはそのような商品はまず取り扱いません。
時期的な要因
案件には旬というか売れる時期があります。ここを外すと売れる商品も売れなくなります。
冬は売れるけど夏は売れるなど、季節によって需要が変化する商品もたくさんあります。季節の他にも様々な時期的な要因が絡むこともあります。案件というかジャンルの話にもなってきますが。
裏を返せば、今売れていなくても別のタイミングでは売れるかもしれません。GoogleキーワードプランナーやGoogleトレンドなどで検索需要をチェックすることも大事です。
3.入札キーワードに問題がある
広告のインプレッション(表示)の数を左右するのは、言うまでもなくキーワードです。
検索されていないキーワードで出稿している
そもそもの話、検索されなければ成果の出ようがありません。
「このキーワードはたくさん検索されているはずだ」という予想に反してまったく検索されていなかったり、ニッチな市場を狙いすぎて需要がまったくなかった、といったこともあります。
先ほどの「季節や時期によって売れない商品がある」という話とも関連してきますが、検索されるキーワードにも当然ながら時期的な波というのはあります。
ある程度はキーワードプランナーなどのツールを使ってキーワードの検索ボリュームを精査するという作業は必要だと思います。
マッチタイプの使い分けがまずい
ターゲットを絞ろうとしすぎるあまり、3語や4語のフレーズ一致で出稿したりマッチタイプを「完全一致」で出稿するなどして、インプレッションの機会を失っている場合もあります。
「マッチタイプ」というのは、キーワードの拡張性を決める設定です。必ずいずれかのマッチタイプで入札することになります。
拡張性が低いマッチタイプから順に並べると、以下のようになります。
- 完全一致
- フレーズ一致
- 絞り込み部分一致
- 部分一致
完全一致は「キーワードを固定して無駄なキーワードでの流入を防ぐ」という強みがあり、部分一致は「キーワードの意味を拡張して幅広いキーワードで表示させる」という強みがあります。
フレーズ一致と絞り込み部分一致はその中間にある使い勝手が良いマッチタイプです。利便性と柔軟性に富んでいて、個人的にはもっとも多用しています。
どのマッチタイプが優れているかという話ではなく、使い分けの問題です。それぞれの強みを把握し、局面に合わせて選択できているかが重要です。
戦略も計画もなく、ただなんとなくマッチタイプを使っていては良い結果は得られません。
キーワードの入札単価が低すぎる
先ほどの理由以外にも、入札単価(上限クリック単価)が低すぎて広告が表示されていない可能性もあります。
広告の表示はオークション形式なので、同じキーワードを入札している人が複数いれば入札単価が高い人が優先されて上位に表示されます。
広告のライバルが多ければ多いほど入札単価が釣り上がっていきます。常に市場との相対関係の中で、広告が表示されやすいかどうかが決まってきます。
成約に近く、稼げることが想定できるキーワードであれば競合が多くなってしまいます(もちろん、稼げるかどうかはキーワード単体で決まるわけではなくLPや案件への流れ次第ですが)。
そこで敢えて資金力勝負を仕掛けていくのか、ずらしてライバル不在のところから攻めるのか。そのあたりの戦略も含めて考える必要があります。
4.広告に問題がある
入札キーワードに問題がなくても広告に問題があるとインプレッションの機会が減ってしまいます。
入札キーワードが広告文に含まれていない
広告文に入札キーワードを含めたほうがインプレッションの機会が増えます。せっかく有用なキーワードを入札していても、ここが抜け落ちているばかりに損をしている場合があります。
様々なキーワードで入札しているのであれば、それに対応するだけのキーワードを含めた広告を出稿するべきです。
また、これはインプレッションの機会を増やすだけではなくクリック率にも影響します。ユーザーからすると自分が検索した言葉が検索結果に表示されていると、クリックしたくなるからです。
ここまでは「成果が出ていない」理由について述べてきましたが、ここからは「成果は出ているが、利益が出ていない」理由について書いていきます。
5.ライバルが多いところで戦っている
PPCアフィリエイトは陣取り合戦です。稼ぎやすい場所には多くの人が群がります。当然ながらそのような検索市場ではクリック単価が高騰します。
どの検索市場で戦うのか?どこを攻めるのか?という戦略なしに利益を残すことは不可能です。
安直なキーワード選定でレッドーシャンに飛び込んでいる
まず「成果が出ているのに利益が出ていない」ということは、報酬に対して広告費がかかりすぎているということです。
よくあるのが、ライバルだらけの場所で戦っているためにクリック単価が高騰し、ギリギリ黒字になっていたり赤字になっているというパターンです。
ジャンル名キーワードなどは成約させやすいのですが、それゆえに多くのPPCアフィリエイターが群がりますしライバルだらけになってしまいます。
このようなレッドーシャンには、資金力がある人や企業アフィリエイターなどの強者がウジャウジャいます。
そのような場所で利益を出すためにはクリック単価を下げる施策をおこなったり、LPの精度を上げていく必要があります。
ターゲットを見ていない
先ほどのようなレッドーシャンで潰されている人の特徴は、「キーワードしか見ていない」ということです。
簡単に思いつくキーワードやツールで拾えるキーワードというのは、当然ながらどんどん参入者が増えるので競合だらけになってしまいます。
では穴場キーワードはどうやって見つけるのかと言うと、一つは「ターゲットを見る」ということです。ペルソナ設定とも呼ぶ人もいますね。
ターゲットを起点としてキーワード選定することによって、ずらしキーワードなどの広告ライバルが不在の場所を探して実践することができます。
6.メンテナンス不足
最初はライバルが多い市場で広告費がかさんでいたとしても、メンテナンスを施すことでどんどん広告費を抑えていくことができます。
むしろ、広告は出稿してからが本番で、このメンテナンスによっていかに最適化していくことができるかどうかが利益を残す大きなポイントになります。
当然、ライバルが少ない市場で戦う場合でもメンテナンスを施すことでよりクリック単価を抑えられますし、LP改善のためのヒントを得ることができます。
「程よい掲載順位」を意識していない
広告の掲載順位は、必ずしも最上位に位置付ける必要はありません。
入札単価(上限クリック単価)を引き上げ過ぎていることによって必要以上に上部に掲載されていて、広告費を無駄に消費しているというケースはよくあります。
人によって考え方は違うでしょうが、成果の機会を失わない程度に広告費を抑えられる、程よい掲載順位を狙うべきだと思います。
それが具体的にどの順位なのか、という明確な基準はありませんし経験から体得するしかありません。
たとえば掲載順位が高すぎるなと思ったら上限クリック単価を少し下げてみてしばらく様子を見、その結果を受けてさらに下げるのか元に戻すのか判断する、といった仮説と検証を繰り返していくしかありません。
除外キーワードを設定していない
成約につながらない、無駄なキーワードはどんどん除外していくべきです。
部分一致やフレーズ一致などのマッチタイプを使い、広めにキーワード(検索語句)を拾うように設定している場合は、様々な検索語句のデータが貯まってくるので、随時チェックして除外していきます。
あらかじめキーワードを固定して完全一致で出稿するというやり方もありますが、個人的には最初は広めのキーワードでテスト的に出稿し、様子を見ながら絞っていくというやり方がいいと思います。
先入観や決め付けでキーワードを固めるのではなく、あくまでも市場(実際の検索ユーザー)の様子を見ながらチューニングしていくほうが現実的な運用方法だと思いますし、意外なキーワードを発見できたりします。
検索意図の見直しをしていない
実際のユーザーの検索データが貯まる「検索語句」にはたくさんのヒントが隠されています。
先ほど説明したように除外するべきキーワードもあれば、LP改善に役立つキーワードもあります。また、別の切り口でLPを新規作成するための手がかりにもなります。
いずれにしても、「キーワードとLPに一貫性があるか?」を見直すために検索語句をチェックするべきです。
ここを放置していると、ユーザーの検索意図とLP内容がマッチしていない状態のままである可能性が高いです。誘導率や成約率が低くなるのも当然です。即離脱です。
LPの見直しをしていない
LPのどこで離脱されているか?どこまで読まれているか?どこがクリックされているか?これらを把握しないことにはLPの改善のしようがありません。
LPは「作成したら完成」ではなく、広告出稿してアクセスを流してから最適化させていく中で完成していきます。いや、完成ではなく常に改善です。
PPCアフィリエイトはすぐにアクセスを流せることが強みです。つまり、すぐにLP改善のヒントを得られるということです。この環境を使わない手はありません。
そのためにはアクセス解析やヒートマップを活用するべきです。ぼくは長らくリサーチアルチザンPROを愛用していましたが、最近はヒートマップツールとしてmouse flowを取り入れてます。
7.報酬単価が低い
もしクリック単価を抑え、無駄なキーワードを除外し、誘導率や成約率の改善を精一杯おこなっていても、アフィリ案件の報酬単価が低ければ利益は出にくくなります。
逆に、少しでも報酬が発生するのであれば、メンテナンスは適当にやっていても報酬単価さえ高ければ利益は大きく伸びます。
また、ジャンル名キーワードなどの激戦区に飛び込んでも余裕で利益を残せたりもするので、攻める場所の選択肢が増えます。
高単価のASPを知らない
これは案件選定というよりも「ASP選定」の話になってきます。
同じ商品でも、ASPによっては10倍ほどの報酬単価が設定されていることもあります。最初から特単をもらえるようなものです。いや、特単以上です。
なぜこのようなことが起こるのかというと、一つはAD広告に特化したASPが増えていることによると思います。
それはともかく、ASPを知っているか知らないかだけで、同じ作業をおこなっていても10倍の差が出るというのは、残酷なものですね・・・。
スキルの差ではなく、情報の差です。どれだけ時間をかけて苦労してスキルを積んでも、それとは関係のないところで大きな差ができてしまうというのが現実です。
そして情報というものは一部の有力な稼げるアフィリエイターのところに集まるものです。
もしそのようなASPと提携したいのであれば、こちらの記事を参照してください。
ちなみに、そこで紹介されているとあるASPは
- 承認率100%
- 即入金可能
という、常識破りのシステムを採用しています。発生したら即確定、最短翌日に入金可能。ぼくも何度か即入金をおこなったことがありますが、本当に翌日に振り込まれます。ビックリしますよ。
普通のASPのように、発生した報酬が確定されるまでの不安な2ヶ月間から解放されます。精神的な安定感がハンパじゃありません。体感してみてください。
まとめ
PPCアフィリエイトで稼げない理由・原因について長々と説明してきましたが、すべては
ユーザー目線に立てるか
この一言に尽きるかと思います。ここを真剣に意識して取り組めば、
- キーワードの検索意図を読む
- 「成約までの距離」を読む
- ターゲットにふさわしい広告やLPを作成する
- キーワードと広告文とLPをマッチングさせる
といったことが自然にできてしまいますし、結果として報酬が上がってきます。
うまくいかない時は「ユーザー目線に立てているか?」と自問自答し、どこが悪いのか原因を特定し、ひとつずつ潰して突破口を開いていきましょう。
ぼくが運営している関連キーワードPPCアフィリエイトのコミュニティ「10チャレファクトリー」では、実際に成果を出した事例を交えながら細かく説明していますので、成果を出したいのであれば是非ご検討ください。